株式会社 柳田エンジニアリングは創業100年という記念すべき大きな節目を2024年に迎えます。この特別な年にあたり、あらためて深い感謝の気持ちを皆様に伝えたいと思います。この100年間、私たちは社是の「良い物を安く創る」を実践してきました。これは私たちの使命であり、これからも変わることはありません。
この100年の軌跡を振り返ると、多くの挑戦と成長の瞬間がありました。先代、先々代から受け継がれてきた経営哲学を引き継ぎ、新たな100年もその精神を持ち続け、新たな挑戦に立ち向かいます。
これからも、株式会社 柳田エンジニアリングをよろしくお願い申し上げます。
株式会社 柳田エンジニアリング
代表取締役 柳田政之
当社は、高精度で高品質な部品製造を行なってまいりました。これらの部品は、クライアント企業の製品に組み込まれ、高品質な日本ブランドの製品として、世界中で幅広いユーザーに高く評価され信頼されています。
創業100年を迎えたこれからも、当社は「良いものを安く創る」という社是を継続し、持続可能な製造方法と環境への配慮を重視しながら、世界中の人々に信頼される製品を提供し続けていきます。
経営者会報(昭和57年8月号)に当社のことが掲載された記事があります。この記事では、二代目社長を支え、会社の発展に貢献した妻であり専務の柳田 ヒサ子の手記で当時の弊社の様子が描かれています。
経営の基盤となる哲学「二人で一人」を実践の中から、その過程で直面した様々な挑戦とその克服に焦点を当て、ビジネスの成長、困難への対応、チームワークの重要性について語っています。この記事には「先代・先々代の経営にかける想いや志」を読み取ることが出来ます。
株式会社 柳田エンジニアリングの経営哲学には、ここで語られている「チームの重要性」「柔軟な事業戦略」「事業の継承」「従業員とのコミュニケーション」「ライフワークバランス」が、今も引き継がれています。
おしどり経営二五年―その軌跡に感あり
<妻が語る夫婦共同経営>
〝二人で一人前〟意識を支えに
合資会社 柳田鉄工所 柳田 ヒサ子(51歳)
経営者会報(昭和57年8月号)より
「二人で一人前」の精神
チームは互いの弱点を補い、共同で目標に向かって進むことができます。この精神は、組織運営において、一人ではなくチームとして機能することの重要性を示しています。
従業員とのコミュニケーション
経営者が従業員との良好な関係を維持しながらも、組織のリーダーとしての役割を果たすことの重要性が示されています。信頼関係を築く一方で、経営者としての立場を維持するバランスが求められます。
事業の継承
会社を二世代に渡って成功させる経営の継承についての重要な示唆が提供されています。家族経営の挑戦と継承の問題は、多くの経営者が直面する可能性があります。
家族と仕事のバランス
ライフワークバランスの重要性が示されています。成功した経営者がプライベートと仕事の両方をどのように管理しているかを理解することで、自身のバランスを見つける参考になります。
株式会社 柳田エンジニアリングの100年を迎えることができたのは、地道な活動の継続性にあります。業務改善提案、社員旅行、定期講習会、女性比率の安定、多世代共生、地域連携などの取り組みを、これからも継続していきます。
当社では、全社員の意見を尊重し、職場の活性化と個々の成長を促進するために「業務改善提案」制度を積極的に取り入れています。この制度は、社員からパート、派遣社員に至るまで、当社に関わるすべての人々が、自由にアイデアや改善点を提案できるシクミを用意しています。
提案を通じて、私たちの職場では仲間意識が生まれ、コミュニケーションが深まります。これは、作業の効率化だけでなく、職場の雰囲気を改善し、新しいアイデアの芽生えを促します。
提案制度は、上司と社員間のコミュニケーションを促進し、互いの考えを深く理解する機会を提供します。これにより、作業者のモチベーションが高まり、仕事への取り組みがより積極的になります。
問題意識を持ち、自ら改善策を考えることは、個々の社員の向上心を育て、知識や技術の向上にもつながります。当社は、社員一人ひとりの成長を大切にしています。
提案によって生じた改善は、作業の安全性と効率を高め、品質の向上に寄与します。これは、顧客満足度の向上につながり、結果として当社の業績向上にも貢献します。
提案は毎月受け付けており、社員の皆さんは自由に提案用紙を食堂から取得し、回収ボックスに投函することができます。提出された提案は社長と所属長が審査し、評価に応じて報奨金が支給されます。さらに、年間の累計による特別優秀提案賞も設けております。その提案件数は年間40件近くに達します。
当社は、社員一人ひとりの声を大切にし、一緒に会社を成長させていくことを目指しています。
当社の記念すべき100周年を祝う沖縄旅行では、日常の業務から離れた環境で、社員同士が新たな共感を育み、互いの絆を一層深める貴重な機会となりました。今後も、このような特別な時に社員旅行を実施し、社員間の一体感を高めていく予定です。
また、毎年春には、全社員が本社に集まりお花見を楽しむ行事があり、夏には横浜ベイスターズの野球観戦があります。これらの活動は、リラックスした雰囲気の中で社員間のコミュニケーションを深める大切な時間として、チームの一体感を高めています。
当社では2022年より全社員を対象に講習会を開催しています。これらの講習会は、より良い職場環境づくりのために社員が共に考え、話し合いを通じて、個々の社員が成長するよう、さらに会社全体の成長・発展に繋がるように努力しています。
また、技術指導を内部で行うことで、社内での専門スキルの共有や技術レベルの標準化を図っています。
同時に最新の技術やスキルを習得するために外部講習会への参加も推奨しています。
当社では、女性社員の比率が約40%前後の高い比率を維持しています。私たちは、社員の多様な能力と視点を活用することで、生産性の向上と会社の成長に努めています。
特に女性特有の繊細さや持久力などの能力を積極的に活かすことで、これらの強みが生産性の向上に大きく貢献しています。
これからも、女性社員が働きやすい環境を提供し、持続可能な職場づくりに努めることで、全ての社員がその能力を最大限に発揮できるようサポートしていきます。
当社では、20代の若手社員から70代のベテラン社員まで、幅広い年代の社員が活躍しています。経験豊富なベテラン社員は、その「技術・知識・知恵」を通じて会社にとって貴重な財産となっており、また、彼らの働く姿は若い世代の社員にとって大きな刺激となり、職場全体の活性化にも繋がっています。
さらに、異なる世代間の交流は、新鮮なアイデアや異なる視点をもたらし、会社全体の創造性と効率性を高める効果があります。これからも様々な年代の社員が互いに学び、成長し合える環境を提供しています。
当社は地域社会とのつながりも大切にし、地域の発展や環境の維持に少しでも貢献していきたいと考えています。
本社前の大岡川沿いでは春の桜まつりが開催され、その桜まつりのぼんぼりの協賛もその一つです。また、創業100周年に向けた「子ども110番(地域110番)」プログラムへの参加も、地域との絆を深めるための取り組みの一つです。
これらの活動を通じて、社員は地域社会への責任感と誇りを深め、地域とのつながりを強化しています。私たちは、持続可能な地域社会との関係構築を目指し、より良い未来への貢献を続けることに尽力しています。